インバー効果

invar effect

格子振動非調和項からの熱膨張と、磁化に伴う自発体積磁歪からの熱膨張とが相殺されて実際に現れる熱膨張がきわめて小さくなる現象を一般的に言う。飽和磁化のスレーターポーリング曲線からの矯激なずれ、飽和磁化およびキュリー温度の大きな負の圧力依存性、大きな正の体積磁歪、電気抵抗、低温比熱、弾性率、超音波吸収などの異常を含めていうこともある。